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【「分からん」で終わらせない】勉強が苦手な子ほど、“どこから分からないか”を一緒に探したい
こんにちは、完全個別指導塾オールウェイズです。
授業をしていると、生徒からかなりの頻度で聞く言葉があります。
「分からん」
数学でも英語でも、問題を見て少し考えたあとに出てきます。
さらに聞くと、「全部分からん。」と返ってくることもあります。
でも1対1で横に座って、一つずつ聞いていくと、本当に「全部」が分からないことは意外と少ないんです。
問題文は読める。ここまでの計算もできる。使う公式もなんとなく分かる。でも、次に何をすればいいか分からない。
あるいは英語なら、単語はだいたい分かる。でも文が長くなった瞬間に、どこが主語でどこが動詞なのか分からなくなる。
生徒の「分からん」は、かなり大きな言葉です。
その大きな「分からん」を、小さくしていく。
最近改めて、これが個別指導ではかなり大事だなと思っています。
「分からない」は、原因ではなく結果かもしれない
例えば数学の文章題を見て、生徒が、「これ無理」と言ったとします。
そこで最初から全部説明してしまえば、一応その問題は終わります。
でも私は、その前に少し聞きます。
「問題文の意味は分かる?」ここは分かる。
「何を求める問題?」それも分かる。
「じゃあ、ここまで何が分かってる?」それも言える。
「あれ、じゃあ結構分かってるじゃん」となることがあります。
実際に止まっていたのは、式を一本作るところだけだったりします。
本人の中では「問題全部が分からない」だったものが、話していくうちに、
「この一か所だけ分からない」へ変わります。
ここまで来れば、教える側も必要なヒントだけ出せます。
そして生徒自身も、「自分、全然分かってないわけじゃなかったんだ」と気づきます。
これ、結構大きいと思っています。
勉強が苦手になると「分からない範囲」が広がって見える
成績に自信をなくしている生徒ほど、一問につまずいたときに、「数学が分からない」「英語が無理」と教科全体まで広げて考えてしまうことがあります。
でも実際には、正負の数の符号が怪しい。分数の計算で止まっている。be動詞と一般動詞が混ざっている。英単語が足りない...原因はもっと狭いことがあります。
「数学が苦手」を直そうとすると、途方もない話になりますが「マイナスが入った引き算が怪しい」なら、今日からできます。
「英語が分からない」では大きすぎますが、「疑問文になるとdoとbe動詞が混ざる」まで分かれば、練習できます。
課題が小さくなると、やることも小さくなる。
これは勉強が苦手な生徒ほど大事だと思います。
先生が説明しすぎると、逆に「どこが分からなかったか」が消える
1対1で教えていると、こちらは当然、その問題の解き方を知っています。
だから、生徒が詰まった瞬間に、「これはこうして、次にこれを使って……」と説明したくなります。
実際、説明した方が早いです。
でも、それを毎回やっていると、生徒は「先生の説明を聞けば解ける人」にはなっても、「自分で分からない場所を見つけられる人」にはなりにくい。
私も授業をしていて、つい説明しすぎることがあります。
説明したあとに生徒が「分かった」と言って、こちらも満足する。
でも、少し時間を置いて同じような問題を出すと止まる。
「あれ?」となる。
これは教えた内容が悪いというより、生徒自身が考える部分をこちらが取りすぎていたということがあります。
そこで最近は以前にも増して、「どこまでは分かる?」と聞くようにしています。
「何が分からないか分かりません」は、かなり大事な状態
生徒から、「何が分からないかも分かりません」と言われることがあります。
一見すると、かなり困った状態に見えます。
でも私は、この言葉を言えるだけでも一歩進んでいると思っています。
少なくとも、「分かったふりをする」よりずっといい。
そこから一緒に探せるからです。
教科書の最初まで戻ることもあります。
前の学年まで戻ることもあります。
先日書いた中2の一次関数でもそうでした。
傾きの公式が分からないと思っていたら、実際には「−2から7までいくつ増えたか」がイメージできていなかった。
それなら一次関数を100問やるより、中1の正負の数へ戻った方がいい。
今できない問題だけを見ていると、原因を間違えることがあります。
だから私は、「どこから分からなくなった?」をかなり大切にしています。
「できない」は能力の話ではなく、場所の話にしたい
私は、生徒に対して、「数学ができない子」「英語ができない子」という見方をできるだけしたくありません。
今、数学のどこかにできない場所がある。
それだけです。
場所なら探せます。
そして探せたら、そこを直せます。
これが「自分は数学ができない」という話になると、本人もどうしていいか分からなくなります。
特に長い間点数が取れていない生徒は、「どうせ自分はできない」という結論にかなり早く到達します。
一問目を見ただけで、「無理」となることもあります。
でも一緒に細かくしていくと、半分くらいはできていた。
あと一歩だった。
そういうことは本当に多いです。
だから、「ほら、できるじゃん」だけで終わるのではなく、「どこまで自分でできて、どこで止まったのか」を本人にも分かってほしい。
それが次に一人で勉強するときにも使えるからです。
上手に質問できる生徒は、自習も強い
勉強が上手な生徒は、「この問題分かりません」だけではなく、「ここまでは分かるんですけど、この式になる理由が分かりません」と言えることがあります。
これはかなり強いです。
自分の理解している部分と、理解していない部分を区別できているからです。
そういう生徒は、先生がいないときも、「何が原因だろう」と考えられます。
教科書を見るのか。
前の例題を見るのか。
単語を調べるのか。
質問するのか。
次の行動を自分で選びやすくなります。
逆に全部が「分からない」のままだと、何をしたらいいかも分かりません。
だから質問する力というのは、単に先生へ聞くための技術ではなく、自分で勉強するための力でもあると思っています。
これはウェイズ先生でもかなり意識しています
最近ずっと作っている学習アプリ「WAYS」の中でも、質問対応AIの「ウェイズ先生」は、ここをかなり意識しています。
問題を送った瞬間に、「答えはこれです」と返すだけなら、ものすごく簡単です。
でも、それでは本人の「分からない」が何だったのか分かりません。
だから、どこまではできたのか、何を試したのか、何が分からないのか。
そこを少しずつ確認していく。
もちろんAIなので完璧ではありませんし、最終的に人が見た方がいいこともあります。
でも目指している方向は、普段の私の授業と同じです。
全部教えるのではなく、分からない場所を一緒に探す。
アプリを作っていても結局、普段1対1でやっていることに戻ってくるのが面白いところです。
分からないことは、悪いことではない
勉強をしていれば、分からない問題は必ず出てきます。
むしろ、ずっと全部分かる問題だけを解いているなら、あまり成長していないかもしれません。
だから、「分からない」と言うこと自体は悪くありません。
その次に、「どこが?」を考える。
これだけで変わります。
全部分からないと思ったら、問題文の一行目から見てみる。
何が分かっているか確認する。
前の単元まで戻る。
必要なら数直線を書く。
英語なら主語と動詞だけ探す。
小さくしていけば、入り口が見えることがあります。
勉強が苦手になっている生徒ほど、難しい問題をたくさん解くより先に、この作業を丁寧にやった方がいいことがあります。
「分からない」を言える教室でありたい
そして、もう一つ。生徒が、「分かりません」と言いやすいことも大切です。
「こんなことも分からないの?」という空気があれば、生徒は分かったふりをします。
分かったふりをしたまま進めば、当然その先でさらに分からなくなる。
だからオールウェイズでは、前の学年まで戻ることも普通にあります。
中3が中1をやってもいい。
高校生が中学内容へ戻ってもいい。
分からなくなったところからやればいい。
その方が、最終的には早いです。
全部分からないと思っていた問題が、「ここだけ分からなかった」になる。
その「ここだけ」が分かったら、「できた」に変わる。
派手な話ではありません。
でも、成績に伸び悩んでいる生徒を見ていると、こういう小さなところが本当に大切だと思います。
「分からん」で終わらない。
まず、どこまで分かるか。
そこから一緒に探していきます。
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