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【小中学校で情報教育の時間が増える?】AI時代だからこそ「何を増やし、何を減らすか」

こんにちは、完全個別指導塾オールウェイズです。

今日の教育ニュースを見ていて、かなり気になる話がありました。

文部科学省の中央教育審議会で、次期学習指導要領に向けた「審議まとめ案」が示されました。

まだ最終決定ではありませんが、その中では小・中学校の情報教育を今より充実させる方向が示されています。

文科省では以前から、小学校では情報教育のための一定の時間を確保し、中学校では現在の技術分野にある情報の内容をさらに深める方向で議論してきました。

今日9月25日の会議でも、その次期学習指導要領に向けたまとめ案が扱われています。

 

報道では、情報教育の時間を確保するため、他の教科の授業時数を数%程度減らす方向も示されています。

これを見て、私はかなり納得する部分があります。

...というより、最近自分で学習アプリ「WAYS」を作って、AIを触り続けている人間なので、これからの子どもたちに情報教育が必要だということ自体にはほとんど異論がありません。

ただ、同時に思うこともあります。

新しいものが必要になるたびに、「じゃあこれも学校で教えよう」「これも必要だから追加しよう」を繰り返していたら、学校の時間はいくらあっても足りません。

だから今回の話で私が一番大切だと思ったのは、情報教育を増やすこと以上に、「増やすなら、何を減らすのか」まで考え始めていることです。

 

学校で学ぶべきものは、この数十年で明らかに増えた

私が子どもの頃と、今の生徒たちが生きている世界はかなり違います。

インターネットで情報を探すことは当たり前になりました。

生成AIへ質問すれば、文章も画像もプログラムも作れます。

そしてこれから大人になる子どもたちは、「AIを使うか、使わないか」というより、AIが普通に存在する社会で仕事をすることになるでしょう。

そう考えれば、情報の探し方、情報の信頼性の確かめ方、AIとの付き合い方、個人情報、著作権、プログラミングやデータの考え方などを学校で学ぶ意味は大きいと思います。

実際、文科省もこれまでの議論の中で、現在の学習指導要領では情報活用能力が十分に育っていない面があるとして、より体系的に育成する必要性を示しています。

ここは私もかなり共感します。

 

でも、国語や数学を軽くしていいという話でもない

一方で、「これからはAIの時代なんだから、国語や数学は昔ほどやらなくていい」となると、私はかなり違うと思っています。

むしろ逆です。

生成AIを使っていると、本当にそう感じます。

AIへ質問するとき、自分が何を知りたいのかを言葉にできなければ、良い答えは返ってきません。

AIが出した文章を読んで、「何かおかしいな」「質問に答えてないな」「この説明、本当に正しいのかな」と判断するにも読解力が必要です。

データを見れば、割合やグラフ、数字の意味を理解しなければいけません。

以前このブログで、中2数学の一次関数から「数の距離感」について書きましたが、こういう基本的な数学の感覚もそうです。

AIが計算してくれるからこそ、その答えが明らかにおかしいと気づける人間側の力が必要になる。

ここは、AIを使えば使うほど感じます。

 

「覚えなくていい」ではなく、「何を覚えるべきか」を考える

最近は、「検索すれば出てくるんだから暗記はいらない」「AIに聞けば分かるんだから知識はいらない」という話もあります。

私はこれも、少し極端だと思っています。

確かに、昔のように何でもかんでも丸暗記する必要はなくなっていくでしょう。

でも、自分の頭の中に何の知識もなければ、検索結果やAIの回答を判断することもできません。

例えば歴史についてAIへ質問して、もっともらしい間違った説明が返ってきたとします。

ある程度の知識を持っている人なら、「あれ?年代おかしくない?」と気づけます。

何も知らなければ、そのまま信じてしまうかもしれません。

つまり、AI時代に知識が不要になるのではなく、知識の使い方が変わる。

私はそんなふうに考えています。

 

今の学校教育は、少し「詰め込みすぎ」なのかもしれない

塾で生徒を教えていると、「これだけの内容を、この期間でやるのか」と思うことは正直あります。

特に中学生は忙しいです。

国語、数学、英語、理科、社会。

実技教科もあります。

学校行事もある。

部活動もある。

そして今後は情報教育もさらに重要になる。

全部大切です。

全部大切なんですが、全部大切だから全部増やしていくと、結果的に一つひとつが薄くなってしまいます。

このあたり、教育は難しいですね。

数学を減らしたら不安。

国語を減らしても不安。

英語なんてむしろ増やしたいという意見もある。

理科や社会だって削っていいわけではない。

そこへ情報教育を入れる。

……時間割を作る側は大変だろうなと思います(笑)

 

私は「広く一回やる」より「大切なことをちゃんと分かる」方がいい

個人的には、学習内容を少し整理すること自体は悪いことではないと思っています。

ただし、単純に授業時間だけ削って、「今までと同じ内容を、もっと速く終わらせます」では困ります。

それだと一番苦しくなるのは、理解に時間がかかる生徒です。

内容を整理するのであれば、本当に大切なことを見極めて、そこをしっかり理解する時間を残してほしい。

私は塾でもよく、今の単元が分からないなら、前に戻るということをします。

中2の一次関数が分からない原因が、中1の正負の数なら戻ります。

英語で現在完了が分からない原因が、過去分詞以前に動詞の変化そのものなら戻ります。

「学年相応のページを進めた」という事実より、本人の頭の中でつながっている方がずっと大切です。

学校教育全体でも、少し似たところがあるように思います。

教えた内容の数を増やすことと、子どもが身につけたことを増やすことは、必ずしも同じではありません。

 

WAYSを作っていても、結局そこへ戻ってくる

ここ最近、私はかなりの時間をWAYSの開発に使っています。

AIによる質問対応もありますし、英語や数学の特訓問題も作っています。

コインやミッション、ランキング、称号なんかも入れました。

文字にすると、「塾長は一体何を作っているんだ」という感じもします(笑)

 

でも、いろいろ新しい機能を作れば作るほど、結局、基礎が大事だなというところへ戻ってきます。

AIがヒントを出しても、分数の計算ができなければ数学は進みません。

英文を読むサポートをしても、基本単語をほとんど知らなければ毎回止まります。

すごく便利な道具を持っていても、それを使う本人の土台がなければ力を発揮しません。

 

だからWAYSも、「AIに全部やってもらうアプリ」にはしていません。

AIやデジタルを使いながら、最後は本人が考える。

問題を解く。

間違える。

もう一回やる。

そこは昔から変わらない部分です。

 

新しいものを教えるからこそ、古いものの意味も見直したい

私はAIが好きです。

新しいサービスが出れば触りますし、とうとう自分の塾のアプリまで作りました。

なので、情報教育の充実にはかなり期待しています。

子どもたちには、AIを怖がるのではなく、便利な道具として上手に使えるようになってほしい。

ただ、そこで国語や数学や英語の意味がなくなるとは全く思っていません。

 

むしろ、

国語があるからAIへ適切に伝えられる。

数学があるからデータを判断できる。

英語があるから世界中の情報へ直接触れられる。

社会や理科の知識があるから、AIが出した情報について自分なりに考えられる。

そんなふうに、昔からある教科と新しい情報教育がつながっていくことが大切なんだと思います。

 

「何を教えるか」だけでなく「何のために教えるか」

次の学習指導要領が実際にどうなるのかは、まだこれからです。

今日示されたのもあくまで審議まとめの案で、今後さらに検討が続きます。

でも、この議論自体はすごく大切だと思っています。

新しい時代だから、新しい内容を追加する。

それだけではなく、今まで教えてきたものの中で、本当に残すべきものは何なのか。

少し整理できるものはないのか。

そして、その教科をそもそも何のために学んでいるのか。

そこまで考える機会になるからです。

これ、生徒の勉強にもかなり似ています。

「あれもやらないと。これもやらないと」と教材を増やし続けるより、今の自分に本当に必要なものは何なのか。

まず何をできるようにするのか。

そこを決めた方が、勉強は進みます。

学校教育だって、生徒一人の勉強だって、時間は有限です。

 

だからこそ、何を足すかと同じくらい、何を減らすか。

そして、減らして生まれた時間で、何をちゃんと身につけるのか。

情報教育が増えるという今日のニュースを見ながら、私はそんなことを考えていました。

便利なものは、どんどん使えばいい。

新しいことも、どんどん学べばいい。

ただし、その土台になる「読む」「考える」「計算する」「伝える」は、これからも大事にしたい。

たぶんAIがさらに賢くなっても、そこは変わらないと思います。

 

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