勉強法
【丸付けは「答え合わせ」ではありません】成績が伸びる生徒は間違えた後が違う
こんにちは、完全個別指導塾オールウェイズです。
夏期講習も進み、自習室では学校の宿題やワークに取り組む生徒の姿が増えています。
何ページも問題を解いて、「今日はここまで終わりました!」と見せに来てくれる生徒もいます。
もちろん、たくさん進めたことは立派です。
ただ、そこで私が気になるのが、「丸付けまで終わっているか」
そして、もっと大切なのが、「間違えた問題を、そのあとどうしたか」です。
問題を解くことそのものより、間違えた後の行動の方が、成績を伸ばすうえでは重要なことがあります。
今日は、少し地味ですが非常に大切な「丸付け」について書きます。
丸付けは、作業ではありません
学校ワークを見ていると、問題を10ページ解く。
最後にまとめて丸付けする。
間違えたところには赤で正しい答えを書く。
そして、「終わった!」となることがあります。
確かに、提出物としては進んでいます。
しかし、勉強として考えると、まだ途中です。
丸付けの目的は、○と×をつけることではありません。
自分が、「何を分かっていて、何を分かっていないのか」を確認するために行います。
だから私は、○よりもむしろ×の方を大切にしてほしいと思っています。
○は「できた問題」、×は「これから伸びる問題」
問題集に×がたくさんつくと、嫌な気持ちになる生徒もいます。
「こんなに間違えた」
「全然できていない」
と思ってしまうこともあります。
でも、見方を変えてみてください。
○がついた問題は、現時点である程度できている問題です。
一方で、×がついた問題は、ここをできるようにすれば、今より点数が上がると教えてくれている問題です。
つまり×は、弱点の印であると同時に、伸びしろの印でもあります。
7月31日の記事でも書きましたが、できたことと同じくらい、なんならそれ以上に、課題を見つけることは大切です。
丸付けは、その課題を見つけるための作業でもあります。
一番もったいないのは「答えを書いて終わり」
たとえば数学で、答えが「x=3」だったとします。
自分の答えが間違っていた。
赤ペンで、「x=3」と書く。
これだけでは、次に同じ問題が出たとき、また間違える可能性があります。
なぜなら、自分がどこで間違えたのかが分かっていないからです。
計算ミスなのか。
符号を間違えたのか。
移項の意味を理解していなかったのか。
そもそも方程式の解き方が分かっていなかったのか。
原因によって、次にする勉強は変わります。
正解を書き写しただけでは、その原因が残ったままです。
間違いには種類があります
オールウェイズでは、間違えた問題を見るとき、
単純に「できなかった」で終わらせないようにしています。
たとえば、次のように原因を分けて考えます。
① 知識を知らなかった
英単語の意味を知らなかった。
数学の公式を覚えていなかった。
社会の用語を知らなかった。
この場合は、まず知識を覚える必要があります。
② 解き方を理解していなかった
公式は知っているけれど、どこで使うのか分からない。
文法は覚えているけれど、英文の中で判断できない。
この場合は、もう一度考え方から確認します。
③ 問題文を読み違えた
「適切でないもの」を選ぶ問題なのに、適切なものを選んだ。
単位を見落とした。
必要な条件を読み飛ばした。
この場合は、知識よりも読み方や確認の仕方を変える必要があります。
④ 計算・書き写しのミス
符号を落とした。
6を9と書いた。
途中式では合っているのに、答えを書くときに間違えた。
いわゆる「ケアレスミス」ですが、何度も繰り返しているなら、もう偶然ではありません。
途中式の書き方や見直し方法まで変える必要があります。
「ケアレスミスだから大丈夫」は危ない
生徒からよく聞く言葉があります。
「これ、ただの計算ミスです」
「分かってたんですけど、間違えただけです」
確かに、本当に一度だけのミスなら、それほど問題ではないかもしれません。
でも、テストで同じようなミスを毎回しているなら、それは立派な課題です。
符号のミスを繰り返す。
問題番号をずらす。
単位を書き忘れる。
英語で三単現のsを毎回忘れる。
「分かっていた」で済ませるのではなく、なぜミスが起きたのかまで考える必要があります。
途中式を省略しすぎているのか。
見直す場所が決まっていないのか。
問題文に線を引いていないのか。
急ぎすぎているのか。
原因が分かれば、対策もできます。
丸付けは、できるだけその場でする
私は、問題を何十ページも解いてから、最後にまとめて丸付けする方法はあまりおすすめしていません。
理由は単純で、自分がその問題をどう考えたのか忘れてしまうからです。
できれば、ある程度の区切りごとに丸付けします。
たとえば、数学なら1ページ。
英語なら大問一つ。
社会や理科なら見開き1〜2ページ。
そのくらいで一度確認します。
間違えたときに、「自分はここをこう考えた」という記憶が残っているうちに原因を確認する方が、学習効果は高くなります。
解説を読んだら、答えを隠す
間違えた問題の解説を読んで、「あー、そういうことか」となる。
ここまではよくあります。
ただし、その瞬間に次の問題へ進んではいけません。
昨日の記事で書いた「分かったつもり」と同じです。
解説を読めば分かる。
でも、何も見なければ解けない。
これではまだ、自分の力になっていません。
解説を確認したら、一度閉じます。
そして、最初からもう一度、自分だけで解きます。
数学なら途中式も書く。
英語なら英文をもう一度作る。
国語なら本文から根拠を探し直す。
理科・社会なら、答えを隠して説明できるか確認する。
ここまでやって初めて、「間違い直し」です。
赤ペンだらけのノートが悪いわけではない
間違えた問題が多いと、ノートやワークが赤くなります。
生徒によっては、それを恥ずかしがることがあります。
でも私は、赤が多いこと自体はまったく悪いと思いません。
大切なのは、その赤が、次に自分で解けるようになるために使われているかです。
赤で正解を書いただけなら、あまり意味はありません。
一方で、
「ここで符号を間違えた」
「becauseの後は主語+動詞」
「本文のこの部分を根拠にする」
と、自分の間違いの原因まで残しているなら、その赤には大きな価値があります。
きれいなワークを作ることが目的ではありません。
できなかった問題を、できる問題へ変えることが目的です。
翌日にもう一度解く
その場で解き直して正解できたら、次は少し時間を空けます。
翌日。
数日後。
できればテスト前にもう一度。
答えを見ずに解いてみます。
昨日はできたのに、今日は解けない。
それなら、まだ定着していないということです。
逆に、時間を空けても解ければ、本当に自分の力になり始めています。
一回間違えた問題は、「一度解き直して終わり」ではなく、少し時間を空けて再確認する。
ここまでできると、同じミスはかなり減らせます。
学校ワークを「終わらせる勉強」にしない
定期テスト前になると、「学校ワーク終わりました」という言葉をよく聞きます。
もちろん、提出期限までに終わらせることは大切です。
ただ、終わった=できるようになったではありません。
学校ワークを一周した時点では、「自分がどこを間違えるか分かった」という段階です。
そこから、
×の問題を解き直す。
△だった問題も確認する。
何も見ずにもう一度解く。
数日後に再確認する。
ここまでして、ようやくテスト勉強になっていきます。
学校ワークは「提出するためのもの」であると同時に、自分の課題を見つけるための教材でもあります。
100問解いて10問間違えたなら、その10問を見る
勉強していると、どうしても量に目が向きます。
「今日は50問解いた」
「ワークを10ページ進めた」
「3時間勉強した」
もちろん、量も大切です。
でも、100問解いて90問できたのであれば、次に見るべきなのは残りの10問です。
その10問ができるようになれば、100問中100問に近づきます。
反対に、その10問を放置して、また新しい100問へ進んでも、同じところで間違える可能性があります。
たくさん問題を解くことより、間違えた問題を減らしていくこと。
夏休み後半は、特にこの意識を持ってほしいと思っています。
丸付けには、その子の勉強の仕方が出る
生徒のワークを見ると、丸付けだけでも学習の様子がかなり分かります。
すぐに丸付けしているか。
間違いを放置していないか。
答えだけを書いていないか。
解説まで読んでいるか。
もう一度自分で解いているか。
同じミスを繰り返していないか。
だからオールウェイズでは、答えが何問合っているかだけではなく、間違えた後に何をしているかも見ています。
学習習慣というのは、机に向かう時間だけではありません。
問題を解いた後の行動も含まれます。
成績が伸びる瞬間は、○を増やしたときではなく×を減らしたとき
勉強では、できる問題を何度も解けば気持ちよく進められます。
○もたくさんつきます。
でも、成績が変わるのは、これまでできなかった問題ができるようになったときです。
昨日まで×だった問題が、今日は自分一人で解けた。
覚えていなかった単語を言えるようになった。
読めなかった文章の根拠を見つけられた。
繰り返していた計算ミスをしなくなった。
そこに成長があります。
だから、ワークを開いたときに×があっても、落ち込む必要はありません。
「ここをできるようにすればいい」と考えてほしいと思います。
丸付けは、勉強の終了を知らせる作業ではありません。
次に何を勉強するかを決める作業です。
オールウェイズでも夏期講習後半は、ただ教材を進めるだけではなく、これまでに見つかった間違いや課題を一つずつ確認していきます。
何ページ終わったか。
何時間勉強したか。
それも大切です。
でも、それ以上に、
間違えていた問題を、何問できるようにしたか。
そこを大切にして、この夏の勉強を進めていきたいと思います。
完全個別指導塾オールウェイズでは、問題の正誤だけでなく、間違えた原因や解き直しまで確認しながら指導しています。
「学校ワークは何度もやっているのに点数につながらない」「勉強時間は取れているのに同じミスを繰り返す」という場合は、問題を解く量だけではなく、丸付けや間違い直しの方法を見直すことで変わることがあります。



