理科

受験情報

中学生向け

【広島県公立高校入試】理科は暗記だけでは足りない|平均点25.8点から見る対策

こんにちは。完全個別指導塾オールウェイズです。

今回は、令和8年度広島県公立高校入試の結果から、理科について見ていきます。

理科の平均点は25.8点でした。

 

昨年度と比べても大きな変化はなく、5教科の中では比較的平均点が高めの教科でした。

ただし、「理科は平均点が高いから簡単だった」と考えるのは少し危険です。

得点分布を見ると、理科は数学と同じように台形に近い形になっています。

 

これは、低得点層から高得点層まで、比較的広く人数が散らばっているということです。

つまり理科は、取れる問題はあるけれど、問題によってしっかり差がついた教科だったと言えます。

 

理科は知識問題だけなら取れる生徒も多い

理科には、知識として覚えていれば得点しやすい問題があります。

たとえば今回の結果でも、二酸化炭素の性質に関する問題はかなり高い正答率でした。

 

こうした問題は、しっかり覚えていれば点につながります。

理科では、

  • 用語
  • 公式
  • 実験器具
  • 生物のつくり
  • 化学変化の基本
  • 天体や気象の基本知識

など、覚えるべきことがたくさんあります。

ここを雑にしてしまうと、当然点数は安定しません。

その意味で、理科に暗記は必要です。

ただし、今回の結果を見ても分かる通り、暗記だけでは入試理科には対応しきれません。

 

正答率が低かったのは「考察する問題」

今回の理科で特に低かった問題を見ると、ただ用語を答えるだけの問題ではありません。

たとえば、化学変化で反応する物質の質量の関係を考察する問題は、かなり低い正答率でした。

また、凸レンズを通る光の進み方や、凸レンズと鏡を利用した簡易プロジェクターの工夫を考える問題でも苦戦が見られました。

 

これらの問題に共通しているのは、知識を覚えているだけでは解けないということです。

必要なのは、

  • 実験結果を読み取る
  • 条件を整理する
  • 何が変化しているのかを考える
  • 知識と現象を結びつける
  • 理由を説明する

こうした力です。

つまり理科は、覚えた知識を使って考える教科になっています。

 

「知っている」と「使える」は違います

理科が苦手な生徒に多いのは、「用語は聞いたことがある」けれど、問題になると使えないという状態です。

 

たとえば、

  • 質量保存の法則
  • 凸レンズ
  • 電力量
  • 密度
  • 消化酵素
  • 季節風
  • 地層
  • 細胞分裂

こうした言葉を見たことがあっても、実験や資料とつながっていなければ、入試問題では得点しにくくなります。

理科では、知っていることを、実際の現象に当てはめられるかが大事です。

「この実験では何を調べているのか」

「結果から何が言えるのか」

「条件が変わるとどうなるのか」

「なぜそう判断できるのか」

ここまで考える必要があります。

 

理科の台形型分布が示していること

理科の得点分布が台形に近いということは、幅広い得点帯に受験生が分かれているということです。

これは、理科が「全員が取れない超難問だらけ」だったというより、基本問題で得点できる生徒、考察問題まで得点できる生徒で差がついたと見る方が自然です。

基本知識をしっかり覚えている生徒は、ある程度点が取れます。

 

しかし、そこからさらに伸ばすには、実験・資料・考察問題に対応する力が必要になります。

つまり理科は、暗記で土台を作り、考察で差をつける教科です。

 

理科の勉強で大事なこと

では、理科はどのように勉強すればよいのでしょうか。

まずは、基本用語を覚えることです。

ここを飛ばしてはいけません。

ただし、用語を一問一答で覚えて終わりにしないことが大切です。

たとえば「凸レンズ」と覚えるだけではなく、

  • 光はどう進むのか
  • 実像と虚像はどう違うのか
  • 物体とレンズの距離が変わると像はどうなるのか
  • 作図ではどの光に注目するのか

までつなげて理解する必要があります。

化学変化でも同じです。

「質量保存の法則」という言葉を覚えるだけでなく、

  • なぜ密閉容器で実験するのか
  • 反応前後で何が変わるのか
  • グラフから何を読み取るのか
  • どの物質が過不足なく反応しているのか

まで考える必要があります。

 

ワークを解いた後が大事です

理科の勉強では、ワークを解くことも大事です。

でも、もっと大事なのはその後です。

 

間違えた問題について、

  • 用語を知らなかったのか
  • 実験の意味が分かっていなかったのか
  • グラフを読み取れなかったのか
  • 条件整理ができなかったのか
  • 理由を説明できなかったのか

を確認することです。

同じ「間違えた」でも、原因はかなり違います。

原因を見ないまま丸つけだけして終わると、次も同じように間違えます。

理科は、なぜそうなるのかを確認することで伸びる教科です。

 

入試理科に向けて意識したいこと

これから理科を勉強する生徒には、次のことを意識してほしいです。

まず、基本知識を固めること。

次に、実験の目的を確認すること。

そして、結果から何が言えるのかを自分の言葉で説明すること。

理科は、ただ暗記量を増やすだけでは限界があります。

でも、暗記した知識を実験や現象と結びつけることができれば、かなり強くなります。

特に公立高校入試では、資料や実験結果をもとに考える問題が出ます。

だからこそ、普段から「なぜ?」「どうして?」「この結果から何が言える?」と考える習慣が大切です。

 

最後に

令和8年度広島県公立高校入試の理科は、平均点だけを見ると比較的高めでした。

しかし、得点分布は台形型に近く、低得点層から高得点層まで幅広く人数が散らばっています。

これは、基本知識で取れる問題がある一方で、実験や考察問題で差がついたことを示していると思います。

 

理科は暗記が必要です。

でも、暗記だけでは足りません。

覚えた知識を、実験・資料・現象と結びつけて考えること。

そして、それを自分の言葉で説明できること。

これからの理科では、そこがますます大切になっていくと思います。

理科が苦手な人ほど、まずは用語を覚える。

そして、覚えた用語を「使える知識」に変えていく。

この順番で進めていきたいですね。