数学

受験情報

中学生向け

【広島県公立高校入試】数学は基本計算だけでは足りない|平均点20.7点から見る対策

こんにちは。完全個別指導塾オールウェイズです。

今回は、令和8年度広島県公立高校入試の結果から、数学について見ていきます。

数学の平均点は20.7点でした。

昨年度よりやや上がっていますが、決して簡単だったというわけではありません。

得点分布を見ると、数学は台形に近い形になっています。

これは、低得点層から高得点層まで、人数が比較的広く散らばっていることを意味します。

つまり数学は、できる子だけが高得点を取っているというよりも、基本問題から応用問題までの取り方によって、幅広く差がついた教科だったと言えます。

 

基本計算はかなり取れている

今回の数学で特徴的なのは、基本計算の正答率が比較的高かったことです。

県教委の資料でも、今後の学習の基盤となる「簡単な数・式の計算」の正答率平均は高いとされています。

 

実際に、

  • 正負の数の計算
  • 文字式の計算
  • 平方根を含む計算
  • 二次方程式

といった基本的な問題は、比較的多くの生徒が得点できています。

 

これはとても大事なことです。

数学が苦手な生徒ほど、すぐに「応用問題ができない」「図形が分からない」「関数が苦手」と言います。

もちろん、それも課題です。

でも、まず一番大事なのは、取れる計算問題を確実に取ることです。

ここで落としてしまうと、後半の問題で巻き返すのはかなり難しくなります。

 

ただし、基本計算だけでは足りない

一方で、数学は基本計算だけで高得点が取れる教科ではありません。

今回の結果を見ると、正答率が低かった問題には、

  • 確率
  • 箱ひげ図を使った説明
  • 関数と図形を組み合わせた問題
  • 条件から式を作る問題
  • 図形の証明

などがありました。

 

特に、条件を読み取って式にする問題や、図形と関数が絡む問題はかなり低い正答率でした。

ここから分かるのは、計算のやり方を知っているだけでは足りないということです。

 

数学では、

  • 条件を整理する
  • 何を求めるのかをつかむ
  • 図や表から情報を読み取る
  • 式に表す
  • 理由を説明する

こうした力が必要になります。

 

数学で差がつくのは「考え方を使えるか」

数学が苦手な生徒に多いのは、「解き方を覚えようとする」勉強です。

もちろん、基本の型を覚えることは大事です。

 

でも、入試ではそのまま同じ形で出るとは限りません。

たとえば関数でも、ただ「一次関数の式を求める」「グラフを読む」だけではなく、図形の動きや条件と組み合わせて出題されます。

 

そうなると、必要なのは暗記ではなく、今ある条件から何が分かるかを考える力です。

今回、関数の問題の正答率が比較的低かったことからも、そこに課題があることが分かります。

 

「基本問題を反復すること」はやはり大事

ただ、ここで誤解してほしくないのは、「応用力が大事だから基本計算は軽く見ていい」という話ではないことです。

むしろ逆です。

 

数学は、基本が不安定なまま応用問題に入っても、ほとんど伸びません。

計算で手が止まる。

符号ミスをする。

文字式の処理で間違える。

方程式の解き方があいまい。

 

こういう状態だと、関数や図形の問題に入った時に、考える前に崩れてしまいます。

だからこそ、まずは

  • 正負の数
  • 文字式
  • 方程式
  • 平方根
  • 展開・因数分解

といった基本計算を反復することが大事です。

これは簡単だからやるのではありません。

数学の土台だからやるんです。

 

取れるところで取る力が点数を支える

入試の数学では、全員が難しい問題を完答できるわけではありません。

だからこそ大事なのは、取れるところを確実に取ることです。

計算問題。

小問集合。

基本的な図形問題。

資料の読み取り。

条件が少ない問題。

 

こうした問題を落とさないことが、数学の点数を支えます。

そして、そこが固まってきた生徒は、次に関数や図形、証明の問題に挑戦していく。

この順番が大事です。

最初から難問に突っ込む必要はありません。

まずは、基礎を落とさない。

次に、条件整理の練習をする。

 

そして、説明できるところまで持っていく。

これが入試数学の対策としてはかなり大事だと思います。

 

数学は「分かったつもり」が出やすい教科です

数学は、解説を聞くと分かった気になりやすい教科です。

でも、本当に大事なのはそのあとです。

  • 自分で解けるか
  • 途中式を書けるか
  • なぜその式になるか説明できるか
  • 同じ考え方を別の問題で使えるか

ここまで確認しないと、入試ではなかなか点につながりません。

特に関数や図形の問題は、解説を見れば分かるけれど、自力では手が動かないという生徒が多いです。

だからこそ、数学では解き直しがとても大切です。

一度解説を見て終わりではなく、次に何も見ずに解けるか。

ここまでやって初めて、自分の力になります。

 

最後に

令和8年度広島県公立高校入試の数学は、平均点だけを見ると昨年度よりやや上がっています。

しかし中身を見ると、基本計算は比較的取れている一方で、関数・図形・説明問題では大きく差がついています。

つまり数学は、基本計算を落とさないこと。

そして、条件を整理して考えることの両方が必要な教科です。

 

難しい問題ばかりをやる必要はありません。

まずは取れる問題を確実に取る。

基本計算を反復する。

そのうえで、関数や図形の問題では条件を整理し、考え方を説明できるようにする。

数学は、正しく積み上げれば必ず変わります。

派手な裏技よりも、基本を丁寧に積み上げること。

今回の入試結果からも、やはりそこが大事だと感じます。