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【広島県公立高校入試の英語対策】定期テストで取れる子が苦戦する理由

こんにちは。完全個別指導塾オールウェイズです。

 

先日、令和8年度広島県公立高校入試の平均点と得点分布について記事にしました。

その中でも、特に注目したいのが英語です。

英語の得点分布を見ると、いわゆる「へ」の字型に近い形になっています。

これは、低得点層に人数が集まり、点数が高くなるにつれて人数が少なくなっていく形です。

つまり、英語はできる子と苦手な子の差がはっきり出やすい教科だったということです。

さらに言えば、得意な子でもなかなか高得点を取り切るのが難しい問題だったとも考えられます。

では、なぜ英語はここまで差がつきやすいのでしょうか。

私はその理由の一つに中学校の定期テストと公立高校入試の英語で、求められる力がかなり違うことがあると思っています。

 

定期テストの英語は「覚えたもの」が点になりやすい

まず、中学校の定期テストを考えてみます。

もちろん学校や先生によって違いはありますが、定期テストでは比較的次のような問題が出やすいです。

  • 単語を書く問題
  • 連語を書く問題
  • 文法問題
  • 並び替え問題
  • 教科書本文をもとにした長文
  • 比較的短めの英作文

定期テストは、基本的に学校で習った範囲から出題されます。

 

そのため、

  • 教科書本文をしっかり覚える
  • 単語や連語を覚える
  • ワークを繰り返す
  • 文法の形を覚える

こうした勉強が点数につながりやすいです。

もちろん、これはとても大事です。

定期テストの勉強をきちんとすることで、英語の土台は作られます。

 

ただし、ここで止まってしまうと、公立高校入試では苦しくなる可能性があります。

 

公立高校入試の英語は「使えるか」が問われる

一方で、公立高校入試の英語は、定期テストとはかなり問題の性質が違います。

今回の広島県公立高校入試の英語を見ても、単語や連語をそのまま書かせるような問題が中心ではありません。

 

構成としては、

  • リスニング
  • 初見の長文
  • 長文読解
  • 会話文読解
  • 英作文

といった内容が中心になります。

並び替え問題もありますが、定期テストのようにそれが大きな割合を占めるわけではありません。

つまり、公立高校入試では、覚えた単語や文法を、実際に使えるかが問われます。

単語を知っているだけでは足りません。

文法の形を覚えているだけでも足りません。

教科書本文を暗記しているだけでも足りません。

初めて見る英文を読み、必要な情報を取り出し、場面に合った英文を書けるか。

ここが問われます。

 

「定期テストでは取れるのに、入試英語で苦戦する」理由

ここに、英語が「へ」の字型になりやすい理由があると思っています。

定期テストでは、覚えたものをそのまま出す力で点が取れる場面が多くあります。

でも、公立高校入試では、覚えたものを使って、聞く・読む・書く力が必要になります。

 

たとえば、単語を知っていても、長文の中で意味を取れなければ点にはなりません。

文法を知っていても、自分で英文を書けなければ得点につながりにくいです。

教科書本文を暗記していても、初見の英文を読む練習が足りなければ、入試本番では手が止まります。

 

つまり、定期テストの英語と入試英語では、求められる力にズレがあります。

このズレに対応できていないと、入試本番で一気に点数が取りにくくなります。

 

英語が苦手な子ほど、低得点層に集まりやすい

英語が苦手な子の場合、まず長文を読むこと自体がかなり大変です。

単語が分からない。

文の切れ目が分からない。

主語と動詞が見えない。

どこを読めば答えにたどり着くのか分からない。

こうなると、長文問題で大きく失点します。

 

さらに、リスニングや英作文もあります。

リスニングは、聞き取れなければその場で止まってしまいます。

英作文は、自分で英文を作る必要があります。

英語が苦手な子にとっては、読む・聞く・書くのすべてが負担になります。

その結果、低得点層に人数が集まりやすくなるのだと思います。

 

得意な子でも高得点が簡単ではない理由

一方で、今回の英語は、得意な子でも高得点を取り切るのが簡単ではなかったと考えられます。

なぜなら、入試英語では失点ポイントが多いからです。

  • 長文の読み違い
  • リスニングの聞き逃し
  • 英作文の文法ミス
  • 条件の見落とし
  • 時間配分のミス

こうした小さなミスが積み重なると、英語が得意な子でも満点近くを取るのは簡単ではありません。

特に英作文は、単語を知っているだけでは書けません。

自分の考えを整理し、条件に合うように英文を組み立てる必要があります。

つまり、英語は苦手な子にはかなり厳しく、得意な子でも高得点を取り切るのが難しい教科になっていると言えます。

 

定期テスト対策が無意味という話ではありません

ここで誤解してほしくないのは、定期テスト対策が無意味という話ではないことです。

定期テストの勉強はとても大事です。

単語を覚えること。

連語を覚えること。

文法を理解すること。

教科書本文を読むこと。

ワークを繰り返すこと。

 

これらはすべて、入試英語の土台になります。

ただし、定期テスト対策だけで終わってしまうと、入試英語には対応しきれません。

定期テストで覚えた知識を、初見の長文を読む力、リスニングで聞き取る力、自分で英文を書く力につなげていく必要があります。

 

入試英語に向けて必要な勉強

では、これからの受験生は何を意識すればよいのでしょうか。

 

私は、次のような勉強が大事だと思っています。

1. 単語・文法は土台として固める

まず、単語と文法は絶対に必要です。

ただし、単語帳を眺めるだけではなく、英文の中で意味が取れるようにすることが大事です。

文法も、形だけを覚えるのではなく、実際の英文の中でどう使われているのかを見る必要があります。

 

2. 教科書本文を音読する

英語が苦手な子ほど、音読はかなり大事です。

教科書本文を声に出して読むことで、

  • 英語の語順
  • 文のリズム
  • 単語のつながり
  • 文法の形

が少しずつ体に入っていきます。

定期テスト対策としても、入試対策としても、音読はかなり効果があります。

 

3. 初見長文に慣れる

入試では、初めて見る英文を読む必要があります。

だからこそ、普段から初見長文に触れておくことが大切です。

最初から長い文章でなくても構いません。

短めの英文から始めて、少しずつ読む量を増やしていく。

これだけでも、かなり変わります。

 

4. 英作文は短い文から練習する

いきなり30語以上の英作文を書くのは難しいです。

まずは1文でいいです。

  • I like soccer.
  • I want to go to Kyoto.
  • I think English is important.

こうした短い文から始めて、少しずつ理由や具体例を足していく。

英作文は、書き慣れていないと本番でかなり苦しくなります。

普段から少しずつ書く練習が必要です。

 

5. 「分かった」で終わらせず、使えるか確認する

英語で大事なのは、分かったつもりで終わらせないことです。

単語を見て意味が分かる。

文法の説明を聞いたら分かる。

日本語訳を見たら納得できる。

ここで止まると、入試ではまだ不安です。

大事なのは、

  • 自分で読めるか
  • 自分で聞き取れるか
  • 自分で書けるか

です。

「知っている英語」を「使える英語」に変えること。

これが、入試英語では必要になります。

 

最後に

令和8年度広島県公立高校入試の英語は、得点分布を見ると「へ」の字型に近い形でした。

これは、英語が苦手な子と得意な子の差がはっきり出やすかったことを意味していると思います。

その理由の一つとして、中学校の定期テストと公立高校入試で求められる力が違うことが挙げられます。

定期テストでは、単語・連語・文法・並び替え・教科書本文の理解が点数につながりやすいです。

しかし、公立高校入試では、リスニング、初見長文、英作文などを通して、英語を実際に使えるかが問われます。

だからこそ、これからの英語学習では、

  • 単語と文法を固める
  • 音読する
  • 初見長文に慣れる
  • 英作文を書く
  • 「分かる」から「使える」へ進める

ことが大切です。

英語は一気に伸びる教科ではありません。

でも、正しい方向で積み重ねれば、少しずつ変わります。

定期テストで点を取るための勉強を大切にしながら、そこから一歩進んで、入試で使える英語力を育てていきたいですね。