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安西・高陽・高陽東が統合へ。安佐南区の高校入試はどう変わる?

 

こんにちは。完全個別指導塾オールウェイズです。

 

広島県教育委員会が、

2033年度までに県立高校の統合再編を進める素案を検討していることが報じられました。

 

対象は都市部の高校で、

22校を9校へ再編するという非常に大きな内容です。

この地域で塾を運営する者として、そして保護者や生徒にとって大切な進路判断に関わる者として、このニュースの意味を少し深掘りしてお伝えします。

 

※本記事の内容は、現時点で報道されている素案と、県教委データ・全県模試の分析に基づくものです。正式決定の内容とは異なる可能性があります。

 

 

 

安佐南区に直結する再編箇所:「安西高校を含む3校統合案」

 

 

提案内容の中で、安佐南区に最も影響が及ぶのがこの部分です。

 

高陽・高陽東・安西の3校を1校に再編

 

統合後の新校は、

高陽高校を母校とする方向で議論が進んでいると報じられています。

 

つまり、

安佐南区の安西高校は、再編・統合対象に含まれる見通しであり、進路選択・将来の学校力は大きく形を変える可能性があります。

 

 

 

なぜ広島県は再編するのか?明確な背景があります

 

 

背景は以下の3点が大きいです。

 

① 少子化による生徒数の減少

② 都市部の県立高でクラス規模が維持できない見込み

③ 授業料無償化により私立高校に流れる流れが加速

 

県は2033年度時点で

“1学年4クラス未満”が確実視される学校を再編対象としており、

学校数の整理と学校力強化を同時に狙う形です。

 

 

 

偏差値で見る「3校の位置づけ」はこうなります

 

 

全県模試 60%合格圏偏差値:

 

学校

偏差値

高陽

51

高陽東

47

安西

38

 

数字から見れば、

3校は現在“学力帯の違う層を受け止める役割”を担っていると言えます。

 

この3校が統合される場合、

校内の学力幅は今より大きくなり、

 

  • 進路指導の方向性

  • 受験合格ライン

  • 学内競争

  • 学科設計

 

 

が全く別物になります。

 

 

 

倍率の推移から見える“現実”

 

 

広島県教委一次選抜 志願倍率データより:

 

 

【2024年度】

 

  • 高陽 普通科: 1.33倍

  • 高陽東 総合学科: 1.21倍

  • 安西 普通科: 0.74倍

 

 

 

【2025年度】

 

  • 高陽 普通科: 1.00倍

  • 高陽東 総合学科: 1.33倍

  • 安西 普通科: 0.78倍

 

 

安西だけ倍率が低い状態が継続しています。

 

これは学校の価値が低いのではなく、

「学力分布」「生活圏」「志望動向」が理由として考えられます。

 

しかし、県としては

“維持できる規模かどうか”

という観点で再編判断をしています。

 

 

 

統合後は何が起きる?ここが実際に重要

 

 

現状の偏差値帯を見ると、

 

  • 高陽:平均レベル

  • 高陽東:平均より少し下

  • 安西:下位層

 

 

となっており、安佐南区で

「安西なら届く層」がいたことは事実です。

 

ここが統合で1校になると…

 

 

 ①進学難度は上がる可能性が高い

 

 

偏差値38帯の受験者は、

統合新設校に届かないケースが増える恐れがあります。

 

結果として:

 

  • 可部高校

  • 工業・商業高校

  • 私立高校

などへ志望が流れる構図が予想されます。

 

 

 

全国で同様の再編はすでに動いている

 

 

このような動きは、広島だけではありません。

 

 

兵庫県(2021〜)

 

14校→6校に統合再編

→ 偏差値帯上昇、専門科新設、探究型教育へ移行

 

 

岡山県(再編計画)

 

学級規模4〜8学級基準で編成

→ 小規模校は再編対象に

 

さらに私の地元の香川県さぬき市でも統合が行われます。

 

香川県(2028〜)

 

香川県さぬき市にある石田、津田、志度の県立3高校を統合して新設する高校について、県教育委員会は市中央部の造田地区に建設する。

3校に現在ある普通、農業、工業、商業、家庭の5学科を維持し、2028年4月に開校する予定。

 

 

 

結論として、

 

全国規模で“学校力の集約”と“教育内容の強化”が進んでいる潮流
ということです。

 

 

 

今回の再編で、

 

  • 校風

  • 合格ライン

  • 通学選択

  • 学科内容

 

全てが変わります。

 

「選べる学校が減る」のではなく

“選び方が変わる”のです。

 

 

 

 

 

保護者・生徒が“今からできる”4つの準備

 

 

① 内申点を取りにいく意識を強く持つ

 

今回の再編で、県立中間層の席が確実に減ります。

つまり、

「あと1つ評定を上げる価値」が今まで以上に大きくなります。

 

「3→4」「4→5」が取れれば、進路の景色が変わります。

 

 

 

② 志望校の偏差値と自分の位置を早く知る

 

 

再編後の進路を考えると、

高校選びが“感覚”の時代ではなくなります。

 

例えば安佐南区なら、

 

  • 安古市

  • 沼田

  • 広島市内中心部の進学校(基町、国泰寺、舟入、皆実、観音、井口など)

 

 

この辺りの偏差値帯を、

今の段階で把握しておくことが重要です。

 

早く知るほど、逆算できます。

 

 

 

③ 私立高校の魅力を再評価する

 

統合が進むと、県立一本勝負より、

私立高校進学が“普通の戦略”になっていきます。

 

広島市内なら、

 

  • 城北

  • 崇徳

  • 広陵など

 

 

距離・費用・校風・部活・大学実績、

条件比較しながら準備しておく価値が高いです。

 

 

 

④ 模試を“結果より分析”で使う

 

 

3年生になったら、

会場模試を必ず受けることを推奨します。

 

理由は1つ。

合格可能性の数字が、現実とずれなくなるからです。

 

模試で見たいのは、

点数や偏差値ではなく、

 

  • 何が取れていないか

  • どの大問が弱いか

  • どこの分野で落としたか

 

 

これを把握して修正できる子は伸びます。

 

 

 

 

 

オールウェイズは今後、

正式発表が出次第、内容を整理し改めて提供します。

 

地域に根ざした塾として、

進路の迷いを無くす案内役になることが使命です。