定期テスト対策
勉強法
「簡単だ」と思った問題ほど、点を落とします。
こんにちは。完全個別指導塾オールウェイズです。
テスト後や模試の返却後、
生徒からよく聞く言葉があります。
「ここ、ケアレスミスでした…」
そして私は、
ほぼ毎回こう返します。
「それ、本当に“うっかり”かな?」
次、ケアレスミスを起こさないためには、
「どうしてケアレスミスをするか」
「どうすればケアレスミスを防げるか」
この2点をチェックする必要があります。
ケアレスミスが一番起きる瞬間
結論から言います。
ケアレスミスは、
「簡単だ」「これは解ける」と感じた瞬間に起きやすいです。
これは感覚論ではなく、
実際のテスト現場で何度も見てきた事実です。
人は「難しい」と思うと、勝手に慎重になる
例えば、初めて見る難しい問題。
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条件を何度も読み返す
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式を立てる前に確認する
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計算も一行ずつ見直す
ほとんどの生徒が、
自然と慎重なモードに入ります。
このとき、
ミスは意外と少ないんです。
逆に「簡単だ」と思った問題ほど危ない
一方で、こんな場面。
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何度も見たことがある問題
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いつものパターン
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ワークで何度も解いた形式
この瞬間、頭の中でこう判断しています。
「あ、これ知ってる」
「はいはい、このタイプね」
ここからが危険です。
「読まない」「確認しない」が同時に起こる
「簡単だ」と感じた問題では、
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問題文を最後まで読まない
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条件の違いに気づかない
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符号(+−)を確認しない
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単位・桁・答え方を見落とす
こうしたことが、
一気に起こります。
これが、
いわゆるケアレスミスの正体です。
実際、点数が落ちる原因の多くはここにある
塾で答案を見ていると、
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難問が原因で落とした点
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ケアレスミスで落とした点
後者の方が、
圧倒的に多いです。
特に、
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計算問題
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資料読み取り
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基本問題
ここでの1点、2点の積み重ねが、
結果として大きな差になります。
「簡単だ」と思ったら、やることは1つ
だから私は、
生徒にこう伝えています。
「簡単だと思ったら、一回止まれ。」
止まって、次の3つを必ず確認しましょう。
ケアレスミスを減らすための3点チェック
① 条件は全部使っているか
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「〜以上」「〜以下」
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「最も」「すべて」
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単位の指定
ここを読み飛ばしていないか。
② 計算・処理を“いつも通り”やっていないか
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暗算で処理していないか
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途中式を省いていないか
慣れている問題ほど、丁寧に。
③ 最後に“答えだけ”を見る
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符号は合っているか
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単位は合っているか
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問われている形で答えているか
最後の5秒で落とす点が、一番もったいない。
ケアレスミスは「才能」ではなく「習慣」
「ケアレスミスが多い子」は、
能力が低いわけでも、集中力がないわけでもありません。
多くの場合、
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確認を省く癖
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急ぐ癖
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簡単な問題を軽く見る癖
こうした習慣の問題です。
だからこそ、
意識と行動を変えれば、必ず減らせます。
ケアレスミスは、
気をつけようと思うだけでは減りません。
「簡単だ」と思った瞬間に、
自分でブレーキをかけられるか。
そこが、
点数を安定させられるかどうかの分かれ目です。



