塾長のひとりごと

塾でよく聞く「先生、これ聞いていい?」という質問の話

 

 

こんにちは。完全個別指導塾オールウェイズです。

 

塾で日々、生徒と向き合っていると、

いろいろな質問をされます。

 

英語の文法、数学の解き方。

もちろん、勉強の質問はたくさんあります。

 

でも実は、

私が「いいな」と感じる瞬間は、

勉強とは少し違う質問が飛んできたときだったりします。

 

 

 

「先生、関係ないけどこれ聞いていい?」

 

 

この一言、塾ではよく聞きます。

 

  • 「先生、これ聞いていい?」

  • 「ちょっと関係ないかもだけど…」

  • 「こんなこと聞いたら変かな?」

 

 

前置きがついてから、

話が始まることも少なくありません。

 

内容はというと、

 

  • 今日、学校であったこと

  • 友達関係のちょっとした話

  • 部活の愚痴

  • 将来のこと、進路のこと

  • 勉強とは直接関係ない悩み

  • 趣味の話

 

 

だったりします。

 

 

 

この一言が出るとき、私はこう思います

 

 

正直に言うと、

 

「あ、今この子、ここを“安心できる場所”だと思ってくれてるな」

 

そう感じます。

 

「先生、これ聞いていい?」という言葉は、

質問の内容そのものよりも、

その場の空気を表している言葉だと思っています。

 

  • 否定されなさそう

  • 間違っても大丈夫そう

  • 話をちゃんと聞いてもらえそう

 

 

そう思えていないと、

この一言はなかなか出てきません。

 

 

 

勉強が伸びる前に、まず変わるものがある

 

 

成績が伸びる前に、

多くの生徒に共通して起きる変化があります。

 

  • 表情が少し柔らかくなる

  • 入室時に軽く声をかけてくる

  • 勉強以外の話をしてくれる

  • 質問のハードルが下がる

 

 

これらは、

テストの点数とは直接関係ありません。

 

でも、

ここが変わり始めると、その後が早い。

 

これは毎年、現場で強く感じていることです。

 

 

 

実は、私の方からもよく話しています

 

 

生徒から質問されるだけでなく、

私の方からも、自分の話をけっこうしています。

 

中学のときの失敗談。

今思い返すと、正直かなり恥ずかしい話。

当時、全然うまくいかなかったこと。

 

最近の話だと、

 

  • 思うようにいかなくてイライラした話

  • 今、考えていること

  • 今年結婚したばかりなので、新婚生活の話(笑)

 

 

こんな話も、わりとそのまま話しています。

 

 

 

「先生」よりも、まず「人」として話したい

 

 

もちろん、

私は先生であり、塾長です。

 

でも、

最初から「正しいことを言う人」でいようとはしていません。

 

むしろ、

 

「先生もそうなんだ」
「大人でもそんなことで悩むんだ」

 

そう思ってもらえた方が、

距離は一気に縮まります。

 

完璧な大人の話より、

少し不器用な大人の話の方が、子どもには刺さる。

 

これは、何度も実感してきました。

 

 

 

本音を話すと、質問の質が変わる

 

 

こちらが本音を話すと、

生徒の質問も少しずつ変わってきます。

 

  • 「これ聞いていい?」が増える

  • 分からないことを隠さなくなる

  • 勉強の質問も、前より素直になる

 

 

「安心して話せる人」になると、

「安心して分からないと言える関係」が生まれる。

 

勉強が伸びる土台は、

案外こういうところにあります。

 

 

 

オールウェイズで大切にしていること

 

 

オールウェイズでは、

質問の内容よりも質問してきた「気持ち」を大切にしたい

 

 

そう考えています。

 

勉強の質問じゃなくてもいい。

うまく言葉にできなくてもいい。

 

「聞いていいかな」と思えたこと自体が、前進です。

 

 

 

 

 

点数や結果は、もちろん大切です。

でもその前に、

 

「ここなら大丈夫」と思える場所があるかどうか。

 

それが、

勉強にも、その先の人生にも、ちゃんとつながっていく。

私はそう思っています。