塾長のひとりごと
保護者向け・コラム(豆知識)
【暇だから塾に来た】 数学1つが引き金になって、他教科まで動き出した実例
こんにちは、完全個別指導塾オールウェイズです。
今日は「点数」ではなく
“勉強との距離が変わった” 中2の生徒の話をします。
この数ヶ月の変化をずっと近くで見てきて、「ああ、こうやって“勉強が習慣になる”んだな」と感じさせてくれました。
中1の頃は「最低限だけ」の典型的タイプだった
中1の頃は、宿題はギリギリ。なんならやっていません。
勉強より遊び優先で、「まあこれくらいやっとけばいいか」というタイプ。
それはそれで素直で、私は嫌いではなかったんです。
でも最近、その彼が変わりました。
数学が少しずつ分かるようになってきて、授業中に「あ、できた!」という表情を見せるようになりました。
その小さな成功が、確実に彼の中の何かを動かしたんです。
数学が「分かる体験」を作った日から空気が変わった
中2に入って、まず数学を固めました。
数学は以前から極端に嫌いではなく、好きだと言ったこともあったからです。
点数が伸びたことよりも大事なのは ——
「あ、できる」「分かるかも」が初めて自分の言葉になったこと。
それ以来、数学以外の教科にも自分から手を伸ばし始めました。
今は1次関数の 文章題にチャレンジ中。
まだまだ時間はかかるものの
「そこに挑戦しようと思った」ことがすでに大きな成長です。
そして、休憩中の会話でこんなことも言いました。
「漢字、全然書けんけ、まず中1までの漢字書けるようになりたいな」
数学ができるようになって、「次はこれもできるようにしたい」と思えるようになった。
これは“やる気が出た”というより、“自信が生まれた”という表現が正しい気がします。
休日に「暇だから塾に来た」という選択肢が生まれた
先週の土曜日、彼はこう言いました。
「暇だったので塾に来ました」
この一言、私にとっては名言でした。
休日に「塾に行く」という選択肢が自然に浮かぶようになった。
これは本当に大きな変化です。
ゲームでもSNSでもなく
「勉強をする場所」を選べた — これは革命です。
提出物にも前倒しで着手していて、
来月のテストを見据えて “先に崩しておく” という発想まで出てきました。
声かけも変わる
これまでは
「自習に来て偉いなー!」
でしたが、おそらく来月は
「今日はどこを“できるように”して帰る?」
に変わるでしょう。
これは 「来ていることが成果」から「来て何をするかが成果」へ の移行です。
数学という1科目が
この生徒の「学習人格」そのものを変え始めています。
成績を変える前に、まず行動を変える — その土台をつくるのが塾の仕事
点数は「結果」ですが
勉強に対する選択が変わった瞬間から
合格までの物語は静かに動き出します。
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