小学生向け
勉強法
小数の文章題でつまずく理由と、算数と国語の共通点
こんにちは、完全個別塾オールウェイズです。
夏期講習での授業中、小学生のある場面が印象的でした。
かけ算の文章題はスラスラ解けるのに、「かける数」が小数になると手が止まるのです。
小数になると急に難しくなる?
たとえばこんな問題です。
1Lで10㎡ぬれるペンキがあります。
0.4Lでは何㎡ぬれるでしょうか?
2Lのときは「10㎡×2=20㎡」とすぐに計算できるのに、0.4Lだと「えーっと…」と戸惑ってしまう。
原因は「具体的にイメージできない」ことにあります。
2Lなら目に見えるけれど、0.4Lは頭の中に絵が浮かびにくいんです。
コツは「まず具体的な数で考える」
私はよく授業でこう伝えます。
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0.4が2だったら?
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3/5じゃなくて3だったら?
まず具体的な、わかりやすい数値で考えてみる。
その上で元の小数や分数に戻す。
すると、計算の仕組みが理解しやすくなります。
国語でも同じ「具体と抽象」
これは算数だけでなく、国語の文章読解にもつながります。
文章を読むときの基本の1つは
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A 例えば B(具体例)
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B つまり A(抽象化)
という関係です。
具体を抽象に、抽象を具体に置き換える力があると、問題文もスッと理解できます。
逆にこの力が弱いと、どんなに計算が得意でも文章題でつまずきます。
だから国語が重要
算数・数学の成績を伸ばすためにも、国語力は欠かせません。
「問題を読む」「条件を整理する」「解き方を組み立てる」
このすべてに国語の力が必要だからです。
そのため、当塾では全員に国語の授業を受けてもらっています。
単なる読解問題の演習ではなく、「具体と抽象の行き来」を意識した指導を通して、算数や数学にも応用できる“考える力”を育てています。
※夏期講習では、こういった「目に見えるように考える練習」を毎日繰り返しています。
国語と算数を切り離さず、両方の力を一緒に伸ばすことが、最短で成績を伸ばす道だと考えています。