英語

【英単語は「1つの意味」で覚えない】中3関係代名詞のthatをデュエマの“手札”で考える【安佐南区】

こんにちは、完全個別指導塾オールウェイズです。

今日は中1・中2・中3と、中学生3学年すべてで英語の授業がありました。

 

中1は疑問詞の文や人称代名詞、中2は不定詞、中3は今回の定期テスト範囲でもある関係代名詞。

それぞれ全く違う内容を扱っているように見えます。

 

ただ、今日どの学年にも繰り返し伝えたことがあります。

主語はどれか、述語動詞はどれか、目的語はどれか。まず文の要素を見ること。

中1でも、中2でも、中3でも結局ここに戻ってきます。

特に今日の中3の授業では、「that」を例にこの話をしました。

 

thatを見て「あれ」と訳すだけでは足りなくなる

英単語を覚え始めた頃は、「英単語=日本語訳」で覚えることが多いと思います。

thatなら「あれ」「それ」。

もちろん、中1の段階ではそれも必要です。

例えば、That is my bag.なら、「あれは私のかばんです」と考えればいい。

ところが、英語を学び続けると、知っているはずのthatが別の姿で何度も出てきます。

中2では、I think that he is kind.のような接続詞のthatを学びます。

そして中3では、The book that I bought was interesting.のような関係代名詞のthatが登場します。

 

今回の中3の定期テストでは関係代名詞がメインですから、当然「thatを使った関係代名詞の問題」は多くなります。

ただ、定期テストだけならそれで解けても、高校入試の長文ではそうはいきません。

文章の中にthatが出てきたとき、「これは関係代名詞のthatだな」「これは接続詞のthatだな」「これは“あれ・それ”を表すthatだな」と、その場で判断する必要があります。

だから、that=あれという一枚の知識だけでは足りなくなってきます。

 

英単語は、デュエマの「手札」みたいなもの

今日この話をしながら、生徒にはカードゲームに例えて説明しました。

私も昔デュエル・マスターズをやっていましたが、デュエマでも遊戯王でも、基本的には手札が多い方が選択肢があります。

もちろん、手札さえ多ければ勝てるという単純な話ではありません。

それでも、その状況で使えるカードが一枚しかないより、複数の選択肢を持っている方が戦いやすい。

 

英単語も似ています。

thatを見たときに「that=あれ」というカードしか手札にないと、I think that he is kind.が出てきたところで困ります。

ところが、「指示語のthat」「接続詞のthat」「関係代名詞のthat」という複数の手札を持っていれば、文章を見ながら「今回はどれだろう」と考えることができます。

英語を勉強して学年が上がっていくというのは、新しい単語を覚えるだけではありません。

すでに持っているカードに、新しい使い方が追加されていくこともあります。

その意味で、語彙や文法の知識は多い方がいい。

デュエマでもハンデスされて手札を削られたら困りますから、英語まで自分から手札を少なくしておく必要はありません。

 

でも、手札が増えただけではまだ読めない

ここからが今日一番伝えたかったところです。

「thatには3種類あるよ」と覚えたところで、それだけでは長文を読めません。

今度は、その3枚のうちどれを使うのかを判断する力が必要になります。

その判断材料になるのが、主語・動詞・目的語といった文の要素です。

例えば、I think that he is kind.なら、Iが主語でthinkが動詞。

そのあとにheという主語、isという動詞を持った文が続いています。

だからこのthatは、前後の文をつないでいる接続詞だと考えられます。

一方、The book that I bought was interesting.なら、文全体の主語はThe book、述語動詞はwasです。

その途中に入っているthat I boughtは、The bookを説明している部分です。

単に「thatがあるから関係代名詞」と見るのではなく、文の骨組みを見た結果、これは関係代名詞だと判断できるようになってほしいと思っています。

 

中1の疑問文でも、中2の不定詞でも結局同じ

そして今日は中3だけではありませんでした。

中1では疑問詞の文や人称代名詞を扱いました。

疑問詞が出てくると、語順が変わるので一気に混乱する生徒がいます。

What do you play?Who is he?のような文でも、単語を一つずつ訳すだけではなく、「誰が」「どうする」という文の形を意識した方が整理しやすくなります。

人称代名詞も同じです。

I、my、me、you、your、him、herなどをただ表で暗記するだけではなく、その単語が主語になるのか、目的語になるのか、名詞の前に置かれるのかを見る必要があります。

 

例えばheとhimの違いも、単純に日本語訳だけで覚えようとすると分かりにくいですが、「主語になる形」「目的語になる形」と文の中で考えると整理しやすくなります。

中2の不定詞でも同じです。

I want to play tennis.ならIが主語、wantが動詞。そのあとにto play tennisが続きます。

不定詞を「to+動詞の原形」とだけ暗記することも必要ですが、それが文の中で何をしているのかまで見られるようになると理解が変わります。

つまり中1、中2、中3で勉強している単元は違っても、私が今日ずっと見ていたのは同じです。

その単語が、文の中で何をしているのか。

ここです。

 

英語は「訳す」だけでなく「役割を見る」

単語テストなら、that=あれと書けば丸になるかもしれません。

人称代名詞の表を全部言えれば点も取れますし、不定詞の形も「to+動詞の原形」と答えられれば正解です。

 

でも、その知識を実際の英文で使う段階になると、それだけでは足りません。

英語では同じ単語でも役割が変わることがありますし、同じ日本語訳になる単語でも文の中で働きが違うことがあります。

だから「この単語の意味は何?」だけで終わらず、「この単語は、この文の中で何をしている?」まで見る。

ここまでできるようになると、長い文章になってもかなり読みやすくなります。

逆に、単語を全部知っているのに長文になると読めなくなる生徒は、単語を左から日本語へ置き換えているだけで、文の構造を見ていないことがよくあります。

 

中1でやっていることは、中3でも高校でも使います

私は中1の英語で主語や動詞をかなり確認します。

生徒からすると、「また主語?」と思うかもしれません。

 

でも今日、中3で関係代名詞を扱っていても、結局必要なのはそこでした。

中1で「誰が」「どうする」を見る。

中2で文章が長くなっても同じように見る。

中3で関係代名詞によって文の中に説明が入り込んでも、まず骨組みを探す。

高校英語になれば文章はさらに長くなりますが、それでも主語と動詞を探すことは変わりません。

むしろ英語が難しくなればなるほど、こうした基礎が重要になります。

難しい英文を読むために必要なのは、難しいテクニックだけではありません。

基本を、より正確に使えること。

これはかなり大事です。

 

定期テストで「関係代名詞のthat」が分かるだけでは終わらせない

今回の中3は、まず定期テストで関係代名詞をしっかり取れるようにすることが目標です。

ただ、定期テストでは「今は関係代名詞の単元ですよ」と問題を出してくれます。

ある意味、かなり親切です。

高校入試の長文では、「ここから関係代名詞です」とは書いてありません。

接続詞のthatも出ますし、関係代名詞のthatも出る。

そこで自分の持っている手札の中から、「今回はこっちだな」と選ぶ必要があります。

だから単元ごとの勉強をしながらも、それまで習ったこととつなげていきたいと思っています。

今日、中1では疑問詞や人称代名詞、中2では不定詞、中3では関係代名詞を扱いました。

内容は違いましたが、3学年すべてで伝えたのは同じことでした。

主語、動詞、目的語を見ること。そして、単語が文の中でどんな役割をしているのか考えること。

英単語という手札を増やし、その場面に合ったカードを選べるようになる。

英語を読む力は、そうやって少しずつ強くなっていきます。

デュエマでも英語でも、手札が多い方が戦いやすい。

せっかく覚えた知識を忘れて自分からハンデスしてしまわないように、前に習った内容も時々引っ張り出しながら使っていきましょう。