受験情報

広島の高校入試、公立離れは今年度も続くのか

 

こんにちは。完全個別指導塾オールウェイズです。

今日は、広島県の高校入試について書きます。

 

報道によると、広島県教委がまとめた2026年度の公立高校入学者数は、全日制本校で 1万2806人。前年度より 433人減り、過去20年で最少となりました。

一方で、私立高校の入学者数は 8747人 で、募集定員 8333人を上回り、こちらは過去20年で最多となっています。

県教委は、この春からの私立高校授業料無償化の影響で、公立高校に進学する生徒の割合が低下したとみています。

この流れを見ると、私は今年度も同じような傾向が続く可能性が高いと思っています。

 

公立高校は「定員割れ」がかなり目立つ状態です

2026年度の公立高校全日制本校は、入学定員に対して 2334人不足 でした。

全日制分校や定時制、通信制などを合わせた入学者数も前年度より減っています。

 

つまり、公立高校全体としては「生徒が減っている」というだけでなく、定員に対して入学者が届いていない学校が広がっている状態です。

しかも、広島県は令和8年度(2026年度)の公立高全日制本校の定員を 1万5080人 としており、前年と同数の学級数を維持しました。

定員の大幅な引き締めより先に、まず実態としての入学者減少が表に出ている形です。

 

私立高校は、すでに「増える前提」で動き始めています

一方で私立側は、募集定員を上回る入学者を受け入れた学校が増えていて、全35校のうち18校が定員超過と報じられています。

前年度より7校増です。

 

つまり「私立に流れた」のではなく、私立側も実際にそれを受け止める動きをしているということです。

さらに、広島県私立学校審議会の議事録では、2026年度に向けて広島県瀬戸内、広島桜が丘、広島国際学院、山陽女学園高等部 などの収容定員変更が審議されています。

 

定員を増やす学校が出てきているのは、来年度以降も私立志向が続くと学校側が見ている表れだと考えてよさそうです。

 

進徳女子の動きも、少なからず影響がありそうです

加えて、進徳女子高校は公式に、2027年4月から「環太平洋大学広島高等学校」へ校名変更し、男女共学化する 方針を出しています。

これは、受験生や保護者に与える印象は小さくないはずです。

学校が大きく変わるニュースは、私立志向を考える家庭にとって「選択肢が増える感覚」につながりやすいからです。

この点も、今年度の私立人気を後押しする材料の一つになる可能性はあると思います。

 

ただしここは、私の予想です。

現時点で「進徳女子の共学化がどれだけ志願動向を変えるか」は、まだ結果が出ていません。

 

今年度も同じことが起きると私は見ています

私は、今年度も

  • 私立授業料無償化の影響
  • 私立高校側の定員増
  • 学校再編や共学化など私立側の話題性
  • 公立側の定員割れの継続

このあたりが重なって、公立離れの傾向は続くと見ています。

もちろん、全ての学校で同じように動くわけではありません。

人気校・地域・学科によって違いは出ます。

 

でも少なくとも、「昔より公立が当たり前」という時代ではなくなってきているとは言ってよいと思います。

 

だからこそ、受験生が見るべきものも変わってきます

こうなると受験生や保護者が見るべきものは、単純な偏差値や倍率だけではありません。

  • 私立の学費負担がどう変わるのか
  • 各学校が定員をどう動かしているのか
  • 共学化やコース変更など学校の方向性
  • 公立と私立で、どちらが自分に合うか
  • 「受かりやすいか」だけでなく、3年間通う価値があるか

このあたりを、これまで以上に丁寧に見ていく必要があると思っています。

昔の感覚で「とりあえず公立が本命で、私立は滑り止め」と決め打ちしすぎると、今の入試の変化を見落とすことがあります。

 

最後に

2026年度の広島県高校入試では、公立高校の入学者数が過去20年で最少となり、私立高校の入学者数は過去20年で最多となりました。

県教委も私立授業料無償化の影響を見ています。

そして私立側では、定員を増やす学校も出てきています。さらに進徳女子の共学化の動きもあり、今年度も受験生の進路選択はこれまで以上に変化しそうです。

私は、今年度も同じような傾向が起きる可能性は高いと思っています。

だからこそ、今年の受験生は「去年までこうだったから」ではなく、「今年はどう動いているか」をしっかり見ながら進路を考えていきたいですね。