国語
中学生向け
【2026年広島県公立高校入試 国語】大問1・大問2を徹底解説
こんにちは、完全個別指導塾オールウェイズです。
高校入試お疲れ様でした。
あとは結果を待つのみです。
まずはこれまで頑張ってきた自分を認め、褒めてあげてください。
少しゆっくりしたら、次は高校に向けて準備を始めましょう!
さて、予告していた通り2026年広島県公立高校入試の解説を始めます。
まずは国語からです。
問題はこちらから
解答はこちらから
概観
・大問が1つ増えた(漢字の読み書き、熟語の構成、品詞)
・前年同様、記述量が多かった。(2025年380字→2025年370字)
・200字作文が無かったのは、2024年以降継続。
・2年連続古文の出題
・昨年同様難しい(予想平均20点前後)
大問1(8点)
今年から新設された大問です。
漢字の読み書きは大問2の小説と大問3の評論文に入っていたのが独立しました。
確かに、こちらの方が漢字の問題としては出題しやすいですね。
問1
漢字の読み書きだけで6点分もあります。
1割がここだけで取れるわけなので落とせません!
問2
熟語の構成についてです。
二字熟語の構成には
①似た意味の漢字を重ねる 道路、拡大(拡げる、広げる)
②反対の意味の漢字を重ねる 増減(増える、減る)、上下
③主語+述語の関係 腹痛(腹が痛い)、市営(市が営む)
④上の漢字が下の漢字を修飾 強風、海底
⑤動詞の下に目的語がくる 登山(山に登る)、乗馬(馬に乗る)
⑥上の漢字(無、不、未、非)が下の漢字を打ち消す 無力、不明
⑦下に接尾語(的、性、化など)が来る 知的、酸化
⑧1字ずつ読まずにまとめて訓読みする熟字訓 大人、木綿
の8つあります。
問2の「作文」は(文を作る)ということなので⑤になります。
選択肢を見ていくと
ア 国立は(国が立てる)で③
イ 売買は(売る、買う)で②
ウ 善良は(善い、良い)で①
エ 防水は(水を防ぐ)で⑤
よって正解はエになります。
問3
品詞の知識を問う問題です。
今回の「美しい」は形容詞ですので答えはイです。
形容詞は言い切りの形が「い」の音で終わります。
また、形容詞は述語になれることも理解しておきましょう。
述語になれる品詞は動詞、形容詞、形容動詞の3つです。
これらを合わせて用言と言います。
熟語の成り立ちや品詞の知識を「対策していなかった。」と思った方もいるのではないでしょうか?
これらはそもそも国語を学ぶ上で必須事項です。
必ず学習しておきましょう。
大問1 小説(17点)
例年通りの小説です。
今年も昨年同様選択問題が少なく、記述問題が多かったですね。
小説では、まずリード文を読んで登場人物、場面、登場人物の関係性を整理しておきましょう。
作品のタイトルもヒントになることがあるので必ずチェックしてくださいね。
今回は青山美智子さんの『チョコレート・ピース』でした。
2025年に出版された作品でananで連載されていた作品12編と、書き下ろし12編で構成されています。
チョコレートを介して様々な物語が展開されます。
小説は昨年同様、比較的新しい作品が出題されています。(2025年度は村上雅郁さんの『きみの話を聞かせてくれよ』(2023年)、2024年度は辻村深月さんの『この夏の星を見る』(2023年))
問1
「早く二週間が過ぎないかな」と思った、「私」の理由を書く問題です。
主人公の家族はこれから、猫を家族に迎え入れようとしています。
その前に、二週間一緒に生活してから決めるトライアル期間があります。
その後に出てきた言葉です。
主人公の「私」はこの子が安心できるように、信頼できるように何をすれば良いのだろうと考えています。
つまり、猫を飼うことにとても前向きということですね。
家に帰ってきたらこの子がいるなんて、ずっと一緒に過ごせるなんて、幸せすぎる。
というところからもその気持ちが分かります。
何か楽しみがあると1日1日が遅く感じたことありませんか?待ち遠しいんですよね。
理由を答えるので文末は「〜から」。という形にしてくださいね。
答え 「二週間が過ぎると、子猫を正式に迎え入れられるのが待ち遠しく感じたから。」
問2
適切な表現を選択する問題です。
昨年も出題されていました。
目を細くする、首をひねる、指をくわえる、膝を打つから選びます。
それぞれの慣用句の意味を知っていれば簡単に解ける問題です。
慣用句とは、2つ以上の言葉が結びついて、特定の意味を持つようになった表現です。
体の一部を使った表現が多いのも慣用句の特徴ですね。
猫の名前の色から「チョコ」にしようと提案した私の意見に、お姉ちゃんは「そのまんますぎじゃない?」と言っています。
つまり、納得していませんよね。
よって正解はイ 首をひねるが正解です。
疑問に思ったり、納得がいかなかったりして考え込む様子を表す慣用句です。
それぞれの意味も確認しておくと…
- 目を細くする(細める)
意味
・うれしさや目にするものの愛らしさなどに誘われてほほえみを浮かべる。
例文
「子供の笑顔に目を細くする。」
- 指をくわえる
意味
・欲しいものや魅力的な状況を目の前にしながら、自分は手出しができず、ただ羨ましそうに眺めている様子を表す。
例文
「switch2がなかなか買えず、友達の持っているのを見て指をくわえる。」
- 膝を打つ
意味
・会話や文章の中で「納得した」「理解した」「感心した」という意味合いで使われる。
例文
「彼の説明を聞いて、膝を打った。」
- 肩を持つ
意味
・特定の人の味方をする、または支持すること。一方の味方としてかばうこと。
問3
発言の意図を書く問題です。
小説の冒頭1文目に「それでいいんだって言われた気がした。」とあります。
「それ」が何を指しているのか考えたいですが、まだ分かりません。
しかし、後半部分に「きれいになんか、割れない気持ち。それでいいんだ。」という似ている部分があります。
では、何がきれいになんか割れないのか。
それは、もう少し前にある「姉妹関係の不可解で複雑な思い」です。
初めは「割り切れない。」と思っていましたが、姉がチョコを威勢よく割った時に「きれいになんか、割れない気持ち。それでいいんだ。」と思えたのです。
この2つの部分をまとめて書いてください。
【生徒との会話】の空欄前後を読むと、姉の言動を見聞きした妹が(1)と思えたということ。となっています。
ですので、「と思えた。」につながるように書いてください。
答え 「姉妹関係の不可解で複雑な思いは、割り切れなくてもいい」
問4(1)
姉のイヤな言い方に当てはまるものを選ぶ問題です。
【文章A】で姉は「妹に対してイヤな言い方をしてしまったな。と」反省しています。
「そうでなければならない」「そうしてはいけない」という、NGばかりの強い口調が良くないと思っています。
選択肢の中で「〜でなければならない」という意味の選択肢はエ、「〜してはいけない」という意味の選択肢はアです。
2つの会話文の前後部分を読むと妹が嫌な気持ちになっているのはアの方です。
「お姉ちゃんの言い方が気に入らない」「お姉ちゃんは私のやることなすことにケチつけて」などと書かれているからです。
エの発言を受けて妹は姉は「まじめな人」「あの自信はちゃんと努力しているから」と姉の長所を述べています。
問4(2)Ⅱ・Ⅲ
姉の言動の意味を適切な表現で書く問題です。
Ⅱは比較的解きやすかったのではないでしょうか?
妹は、姉がチョコを(Ⅱ)割るだろうと思っていたが、という逆接に注目しましょう。
傍線部の直前に妹は上手に割るコツとか知っているんだろう、ていねいに、均等に。とあります。そう思っていたら銀紙ごと威勢よく割ったわけなのでここが答えになります。
答え 上手に割るコツを知っていて、ていねいに、均等に
Ⅲは【文章A】から考えます。
問4(1)でもあったように姉は、「そうでなければならない」「そうしてはいけない」という、NGばかりの強い口調が良くないと思っています。
さらに姉はそれを相手にも自分にも求めてしまいます。
そして後半部分に、「きれいに等分して割らなくてはいけない、なんてことはない。凝り固まったルールを、ここでちょっと割ってみよう。」とあります。
この2つが解答の根拠部分となります。
凝り固まったルールとは「そうでなければならない」「そうしてはいけない」というルールですね。
答え 相手にも自分にも「そうでなければならない」と求めてしまう、凝り固まったルールを壊してみよう
姉妹関係の「割り切れない」複雑な感情をそのまま受け入れた妹と、自分を縛る「凝り固まったルール」を打破するためにチョコを勢いよく割った姉。
「割る」という一つの動作に、妹の「受容」と姉の「決意」という対照的な心境の変化が重ね合わされているのが面白いですね。
単なるお菓子としてのチョコレートが、二人の葛藤と成長を象徴する重要な役割を果たしていました。
いかがだったでしょうか?
兄弟がいる方は読みやすかったかもしれませんね。
お気づきの通り、めちゃくちゃ長くなりました。
毎年これくらいの文章量になるため分けて掲載しています。
大問2・3は明日以降掲載しますのでお付き合いください。
🌸春の塾選び+学校選び




