不登校生サポート
塾長のひとりごと
中学生向け
入試前日、彼の声が変わった。生徒の"成長の記録"
こんにちは、完全個別指導塾オールウェイズです。
気温が一気に下がり、冬らしくなってきました。
そんな中、ついさっき胸が熱くなる瞬間がありました。
明日、通信制高校の入試を受ける生徒がいます。
たった今、その子の「変化の集大成」を見ました。
ただ誤解してほしくないのは、
これは“今日急に変わった”わけではない ということです。
そんなある生徒の成長の記録です。
10月末から、塾に来る頻度が増えた
志望校が決まったのが10月末ごろ。
それをきっかけに——
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作文の練習
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面接の練習
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姿勢・話し方の確認
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伝えたいことの整理
これらをするために、塾に来る日が自然と増えていきました。
「怖いから避ける」のではなく、
“できないことをできるようにしたい” と、自分から動き始めたのです。
私はこの変化が何より嬉しかったです。
昨日の面接練習は「iPhone撮影」から始まった
昨日、私はその子に提案しました。
「一度、自分の面接の様子を撮ってみん?」
面接って、
自分がどう見えているかを“客観視”できた瞬間に大きく伸びるんです。
案の定、撮った映像を一緒に見返してみたら
次々に気づきが出てきました。
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「俺、こんなに姿勢悪かったんだ…」
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「お辞儀が浅い」
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「声が小さい」
そして、その“気づき”が
今日の爆発的な成長につながったのです。
今日の面接で、昨日まで言えなかった言葉が出た
昨日、どうしても言えなかった言葉。
それが「御校」
面接では必ず出てくる大事なワードです。
そもそも、「御校」という言葉を知らなかったので言葉の意味から説明しました。
昨日は、
「お…おんこう…?」「ほ…本校…」
と、何度練習しても詰まっていました。
しかし今日。
「御校を志望した理由は…」
と、スッと言えたんです。
その瞬間、私は思わず
試験官役のまま手でグッド👍してしまいました。
(いけない、役に徹しないと…と思いながらも嬉しかった)
作文も別人レベルで上達した
作文は最初、本当に書けませんでした。
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書き出しが出ない
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何を書けばいいかわからない
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言葉が整理できない
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字も乱れてしまう
そんな状態から、
先週あたりから文章が自然と流れるようになり、
「自分の言葉」が書けるようになりました。
漢字も増え、
字も丁寧に書けるようになり、
400字をしっかり使って表現する力もつきました。
作文は“うまさ”じゃない。
本人の言葉が出ているかどうか。
その意味で、今の作文は本当に良い。
今日、生徒が言ったひと言に心が震えた
面接の振り返りをしている際に、その子がこう言いました。
「明日、80%できれば大丈夫と思えるようになりました」
これが“本当の成長”です。
できるから自信がつくんじゃない。
向き合った時間が自信を作る。
どんな参考書にも書いていない、
本人が積み重ねてきた日々だけが作れる言葉です。
入試が終わっても成長が止まらない子
そして最後にこう言いました。
「入試終わったら、漢字とか数学とか、もっとやろうと思います」
普通なら「終わった〜!」で気が抜ける場面です。
でもこの子はちがう。
“次やりたい学び” が自然と出てきている。
入試はゴールじゃない。
スタートラインに立てたんだと思えるから。
私はこの瞬間を見たくて、
この仕事をしているのだと思います。
明日また、ひとつ成長した姿に会える
この子は、明日の入試を乗り越え、
またひとつ成長します。
本人が今日見せてくれた姿勢、言葉、表情から
それがもう確信に変わっています。
そして明日も塾に来てくれるそうです。
その姿を見るのが本当に楽しみです。
これだから、この仕事がやめられない。



