中学生向け
【「私立高校無償化」でどう変わる?】広島県の入試システムとこれからの選び方
こんにちは、完全個別指導塾オールウェイズです。
今日は、今注目されている「私立高校無償化」が、
実際に高校入試(特に広島県)にどんな影響を与えるのかを整理していきます。
広島県の私立高校入試は「推薦」と「専願」が主流
まず大前提として、広島県の私立入試は他県と少し違います。
主に次の2つの方式で実施されます。
① 私立推薦入試
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その私立高校を第一希望として受験します。
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中学校長の推薦が必要で、合格すれば必ず入学することを約束します。
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つまり、「公立が落ちたら私立へ」ではなく、最初から私立を選ぶ人のための入試です。
学校によっては「学業推薦」「スポーツ推薦」「総合推薦」など複数の枠があり、
定められた内申点の基準をクリアする必要があります。
② 私立専願入試
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第一希望は公立高校だが、もし不合格なら必ずこの私立高校に進学するという誓約のもとで受験します。
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中学校からの推薦書が必要な場合もあり、こちらも内申点の基準を満たすことが前提です。
この「専願」は、実際には“併願”のように見えても、
公立結果にかかわらず「受けた私立に行く可能性を確約している」点が特徴。
無償化でどう変わる?
現在、高市首相が表明した「来年4月からの私立高校授業料無償化」により、
私立高校を第一志望にする層が確実に増えると見られています。
これまで——
「学費の負担が心配だから公立を選ぶ」
という家庭が多かったのに対し、
今後は「公立と私立、どちらが合っているか」で選べる時代になります。
また、無償化によって
私立推薦・専願の志願倍率が上がる可能性も十分考えられます。
学校によっては早くから定員が埋まり、
“内申点ボーダー”が上昇することもあり得ます。
注意すべき点
無償化といっても「完全に0円」ではないケースもあります。
国の就学支援金が基準額を上回る授業料には適用されないため、
学校ごとの差額や施設費などは引き続き必要です。
つまり、
「無償化になったからどこでも同じ」というわけではありません。
むしろ「費用+教育内容+進学実績」を総合して判断することが、これからはより大切になります。
地域の私立高校も再注目
安佐南区から通いやすい私立高校では、
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山陽女学園高校(来年度より高取・上安方面からスクールバス運行)
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瀬戸内高校(ビューティースタイリストコースを設置)
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広島新庄高校(通信制併設で多様な進路対応)
など、それぞれ特色が進化しています。
今後、無償化でこうした学校が「現実的な第一志望」になるご家庭も増えるでしょう。
塾長より
私立高校の無償化は、“選択肢を広げる”チャンスです。
ただし、どこにでも行けるようになる=どこでもいいわけではない。
どの学校がその子にとってベストか。
その判断をするための情報と整理を、塾が担っていく時代です。
オールウェイズでは、広島県内の高校情報・推薦条件を常に更新し、
地域の生徒に合った進路提案をしています。
「私立と公立、どちらがうちの子に合うか分からない」という相談も歓迎です。
進路選びは“情報戦”。



