塾長のひとりごと
「1度で完璧に覚えようとする」は、なぜ良くないのか?
こんにちは。完全個別指導塾オールウェイズです。
オールウェイズでは、2ヶ月おきに自主学習セルフチェック表を書いてもらっています。
その中にある項目のひとつが、「1度で完璧に覚えようとする」です。
先日、生徒から「これって、なぜダメなんですか?」という質問がありました。
今日はそのことについて書いてみます。
「1度で完璧に覚えようとする」は、一見よさそうに見えます
この項目を見ると、「え、1回で完璧に覚えようとするのって、むしろいいことじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
たしかに気持ちは分かります。
- しっかり覚えたい
- もう忘れたくない
- 何回もやるのは大変
- できれば1回で終わらせたい
そう思うのは自然です。
でも実際の勉強では、1回で完璧に覚えようとする考え方が、かえって苦しくなることがあります。
人は、1回ではそんなに定着しません
まず大前提として、人は1回で全部をきれいに覚えられるわけではありません。
もちろん、その場では
- 分かった気がする
- 覚えた気がする
- いけそうな気がする
ことはあります。
でも、少し時間が経つと抜けていく。これはかなり普通です。
だから、本来の勉強は1回で完璧にすることではなく、何回か触れながら少しずつ定着させることの方が自然です。
1度で完璧を目指すと、重たくなります
「1回で完璧に覚えよう」と思うと、その1回がものすごく重たくなります。
- ここで全部覚えないといけない
- 忘れたらダメ
- もう一度やる前提ではいけない
- 完璧にしないと意味がない
こうなると、勉強そのものが苦しくなります。
特に暗記が苦手な子ほど、この考え方でしんどくなりやすいです。
本当は、1回目はざっくり触れるくらいでもいいことが多いんです。
2回目、3回目で少しずつ強くなっていけばいい。
その方が勉強は続きやすいです。
「覚える」より「何度も出会う」が大事です
たとえば英単語でも漢字でも理科・社会でも、1回で全部覚えようとするより、
- まず見る
- 少しやる
- 忘れる
- もう一度見る
- また思い出す
この繰り返しの方が、実際には強いです。
勉強って、1回で仕留めるものというより、何回も出会って、少しずつ自分のものにするものと思っています。
だから、「まだ覚えきれていない」こと自体を悪く捉えすぎなくていいんですよね。
ダメなのは「1回目」ではなく「1回で終わらせようとすること」
ここは少し大事です。
1回目の勉強が浅いことが問題なのではありません。問題なのは、1回やっただけで終わらせようとすることです。
1回目は入口でいい。
2回目で少し整理する。
3回目で定着してきたらいい。
そう考えると、勉強はかなりラクになります。
最初から100点の覚え方をしようとするより、60点でも70点でもいいから、また戻ってくる方がずっと現実的です。
この質問が出るのが、オールウェイズの生徒らしいところです
そして今回、私はこの質問そのものがとてもいいなと思いました。
「1度で完璧に覚えようとする」がなぜダメなのか。それをそのまま流さず、ちゃんと疑問に思って聞いてきた。
これって、すごく大事なことです。
勉強って、ただ言われた通りにやるだけではなく、なぜそうするのかを考えることで、かなり変わってきます。
オールウェイズの生徒たちは、最初からこういう質問がたくさん出るわけではありません。
でも、少しずつ出てくるようになります。
- なんでこれはこうするの?
- これって何がダメなの?
- どうしてこのやり方の方がいいの?
こういう質問が増えてくるんです。
私は、これがとても良い変化だと思っています。
疑問が出るのは、ちゃんと考えている証拠です
質問が出るということは、ただ受け身で聞いているだけではない、ということです。
- 自分で考えている
- 引っかかるポイントがある
- 納得して進みたいと思っている
こういう状態だから、質問が出てきます。
これは勉強の中でかなり大事です。
分からないことを分からないままにしない。
気になったことをそのまま流さない。
そういう姿勢があると、学びは深くなります。
最後に
自主学習セルフチェック表の中にある「1度で完璧に覚えようとする」という項目。
これは、一見するとよさそうに見えるかもしれません。
でも実際には、1回で全部を仕上げようとすると、勉強は苦しくなりやすいです。
大事なのは、1回で完璧にすることではなく、何度も触れながら少しずつ定着させることです。
そして今回うれしかったのは、そのことに対して「なぜダメなんですか?」という質問が出たことです。
こういう質問が少しずつ増えてくるのが、オールウェイズの生徒の特徴でもあります。
最初は出なくても、少しずつ出てくる。それは、ただ勉強しているだけではなく、考えながら勉強しているということだと思っています。



