塾長のひとりごと

「卑弥呼ってね、実は犬飼ってたらしいよ。」

こんにちは。完全個別指導塾オールウェイズの塾長です。

 

今回のブログは、成績の話でも、夏期講習の宣伝でもありません。

“学びの原点って、こういうところだよな”と心を動かされた出来事についてです。

 

「卑弥呼ノート」を見せてくれた日

 

ある生徒が、授業前に1枚の紙を持ってきました。

 

「先生、これ自分で調べたやつです」

そう言って見せてくれたのは、

手描きの地図、年表、発掘調査のこと、墓の場所や副葬品のこと…

そして極めつけは、“卑弥呼には愛犬がいた説”

 

誤字も脱字もあるし、文法も完璧とは言えません。

でも、それが一切気にならないくらい、

「知りたい!」という熱がこもっていました。

 

 生徒が「先生」になる瞬間

 

その生徒は、その場で私に向かってこう言いました。

 

「これは吉備地方のルートで、赤い点が投馬国の…」
「この墓の形って、当時の身分と関係あるらしくて…」

 

そう。

“先生”になって、私に授業をしてくれたんです。

 

ノートをまとめたのも、誰に言われたからでもなく、

点数がつくわけでもないのに、ただ「知りたかったから」。

 

算数の計算じゃなくても、英語の文法じゃなくても

 

「成績に直結するか」で見れば、

こうした取り組みは遠回りに思えるかもしれません。

 

でも、私たちオールウェイズでは、

こういう“知的好奇心”の瞬間を大切にしています。

 

だって、これが勉強の“芽”だから。

ここから文章を書く力や要点をつかむ力、探究する力が育ち、

やがてそれが“点”にも“力”にもなるんです。

 

勉強って、本当は楽しい。

 

だから、私たちの塾では「好きから始まる学び」を止めません。

むしろ、その芽を見逃さずに、そっと水をやっていきます。

 

今回の卑弥呼ノートも、間違いなく、

この子の“学ぶ力”の証です。